HPVワクチン(子宮頸がんワクチン)予防接種について
子宮頸がんは、毎年全国で1万人以上の女性がかかり、およそ2,900人が亡くなっているといわれています。その原因のほとんどがHPVウイルスへの感染です。
宮崎県は、2019年時点で子宮頸がんにかかる人の割合が日本で一番多い都道府県となっています。
HPVワクチンを接種することでウイルスに感染するのを最大90%予防できるため、えびの市では予防接種法に基づき、令和4年度より子宮頸がん予防ワクチンの積極的接種勧奨を進めており、対象者への定期予防接種を無料で実施しています。
令和5年4月1日から、9価HPVワクチン(シルガード9)を公費で接種できるようになりました。
また、積極的勧奨の差し控えにより接種機会を逃した人に対し、公平な接種機会を確保するため、令和4年4月から3年間「キャッチアップ接種」を実施しています。
ワクチンの有効性及び安全性等について確認・ご理解のうえ、接種をご検討ください。
9価ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチン(シルガード9)について(厚生労働省ホームページ)
ヒトパピローマウイルス感染症~子宮頸がん(子宮けいがん)とHPVワクチン~(厚生労働省ホームページ)
ヒトパピローマウイルス(HPV)ワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~(厚生労働省ホームページ)
定期予防接種について
対象者
12歳となる日の属する年度の初日から、16歳となる日の属する年度の年末までの間にある女子(小学校6年~高校1年相当の女子)
接種回数
ワクチンが3種類(2価ワクチン:サーバリックス、4価ワクチン:ガーダシル、9価:シルガード9)あります。2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)は、どちらも3回接種が必要です。9価(シルガード9)は、2回もしくは3回接種が必要です。
キャッチアップ接種の特例措置について
対象者
えびの市に住民票があり、
〇平成9年4月2日生~平成20年4月1日生の女子(キャッチアップ接種対象者)
〇平成20年4月2日生~平成21年4月1日生の女子 かつ
令和4年4月1日~令和7年3月31日までの間に接種回数3回のうち1回でも接種している人
実施期間
令和7年4月1日から令和8年3月31日までの1年間
接種に要する費用
実施期間内は無料
接種回数
3回接種
過去に1回または2回接種したことがある人は、同じ種類のワクチンを残りの回数分を無料で接種できます。
(注意)母子健康手帳等の紛失などにより、過去に接種したワクチンの種類や回数が不明の場合は、定期接種の時期(小学6年生〜高校1年生相当)に居住していた自治体の予防接種担当課にお問い合わせください。
接種可能な医療機関
令和7年度 定期予防接種実施医療機関 (PDFファイル: 124.0KB)
- 宮崎県医師会の実施医療機関
- その他宮崎県外などの医師会の実施医療機関
(注意)
- 接種を希望する人は、実施医療機関に事前に予約し、体調の良いときに接種してください。
- 県外での接種を希望する場合は、必ず事前に市こども課こども相談係にお問い合わせください。
持参するもの
- 保険証
- 母子健康手帳もしくは、子宮頸がん接種済証明書(2回目以降の接種の場合)
(注意)
12歳から16歳の時期にえびの市外へ転出等している場合の接種歴はえびの市にありません。必ず、母子健康手帳をご持参ください。紛失等した人は、転出先の市町村に接種歴をお問い合わせください。
有効性・安全性について
有効性
現在、定期接種に使用されているものには2価ワクチン(サーバリックス)、4価ワクチン(ガーダシル)、9価ワクチン(シルガード9)の3種類があります。
サーバリックスとガーダシルは、子宮頸がんを起こしやすいタイプであるHPV16型と18型の感染を防ぐことにより、約50~70%の予防効果があります。
また、シルガード9は、HPV16型と18型に加え、ほかの5種類(31型・33型・45型・52型・58型)のHPVの感染も防ぐため、子宮頸がんの原因の約80~90%を防ぐことが出来ます。
副反応(接種後に起こり得る症状)
ワクチン接種後には、多くの方に、接種部位の痛みや腫れ、赤みなどが起こることがありますが、症状の発症時期には個人差があります。
まれですが重い症状(重いアレルギー症状、神経系の症状)が起こることがあります。
- アレルギー症状:呼吸困難やじんましん等(アナフィラキシー)
- 神経系の症状:手足の力がはいりにくい(ギラン・バレー症候群)、頭痛、嘔吐、意識低下(急性散在性脳脊髄炎(ADEM))等
2価ワクチン(サーバリックス)
- 発生頻度50%以上
疼痛、発赤、腫脹、疲労感 - 発生頻度10~50%未満
掻痒(かゆみ)、腹痛、筋痛、関節痛、頭痛など - 発生頻度1~10%未満
じんましん、めまい、発熱など - 発生頻度1%未満
注射部位の知覚異常、感覚鈍麻、全身の脱力 - 発生頻度不明
四肢痛、失神、リンパ節症など
4価ワクチン(ガーダシル)
- 発生頻度50%以上
疼痛 - 発生頻度10~50%未満
腫脹、紅斑 - 発生頻度1~10%未満
そう痒感、頭痛、発熱 - 発生頻度1%未満
硬結、四肢痛、筋骨格硬直、腹痛、下痢、出血、不快感、倦怠感など - 発生頻度不明
疲労、失神、筋肉痛、関節痛、嘔吐など
9価ワクチン(シルガード9)
- 発生頻度50%以上
疼痛 - 発生頻度10~50%未満
腫脹、紅斑、頭痛 - 発生頻度1~10%未満
浮動性めまい、悪心、下痢、そう痒感、発熱、疲労、内出血など - 発生頻度1%未満
嘔吐、腹痛、筋肉痛、関節痛、出血、血腫、倦怠感、硬結など - 発生頻度不明
感覚麻痺、失神、四肢痛など
接種後に気になる症状がある場合
まずは、接種した医療機関・かかりつけの医師に御相談ください。
より専門的な診療が必要となる場合には、接種した医療機関から宮崎県の協力医療機関である宮崎大学医学部附属病院に紹介受診できます。
リーフレット
小学校6年~高校1年相当の女の子と保護者の方へ大切なお知らせ (概要版)
更新日:2025年04月01日