市長コラム バックナンバー(平成23年9月分)
第61号 (平成23年9月14日掲載)
モンゴルから永田さんのレポートが入りましたのでご紹介します。
モンゴルレポート(Vol.8:9月12日)
ご無沙汰しております、いかがお過ごしでしょうか。
9月に入り、モンゴルでは新年度がスタートしました。新入生が真新しい制服を着て歩いている姿にほほ笑みつつ、雪の積もった山々を見て冬の到来に恐れをなしている今日この頃です。


左の写真のメイド服のような制服は、社会主義時代にロシアから取り入れられたそうです。 小1~高3までこの制服を着用します。右の写真は9月10日撮影。手前にゲル地区が建ち並んでいます。
新学期がスタートし、始めの2カ月で、県内の各村を回る計画を立てています。1番遠い村までは車で9時間です。1週間ずつ学生寮に泊まり、器楽の授業を行うつもりです。ようやく楽器の出番が来ました。楽しみです!!
また、9月に入って地震がありました。うわさでは1950年代にあった以来だと聞きましたが、地震対策など何も無い、ただレンガを積んでコンクリートで固めただけの建物ばかりなので、心配しました。そんなに大きな地震ではなかったけれど、私の住んでいるアパートにはひびが入りました。3回ほど揺れましたが、停電中だったので真っ暗な中、あまり物おじしない私もやっぱり少し怖かったです。
後になってから聞いた笑い話は、「次は何時に地震が来る!」と誰からともなくうわさが流れ、その時間には村人全員が外に出て待機していたが来なかった。また、3回地震が来たけど回を重ねるごとにお金と赤ん坊を連れて外に出るスピードが速くなった。それから、モンゴルでも南ゴビの人々は日本人のように地震の時の対策を学んだのですばやく避難できる。などなど…。
笑い話になるぐらいの被害の無い地震だったので良かったです。モンゴルではゲルに住むのが1番安全ですね。
さて、私の住む南ゴビ県は観光地・鉱山の地として有名です。 主な観光スポットは高さ800メートル、長さ180キロメートルに及ぶと言われるホンゴル砂丘や、恐竜の卵の化石が発見されたバヤンザク、夏でも氷が解けないことで有名なヨーリン・アム渓谷(最近は温暖化で解けていることもある)があります。



左の写真がホンゴル砂丘、中央の写真がバヤンザク、右の写真がヨーリン・アム渓谷になります。ヨーリン・アム渓谷では馬に乗って移動します。
その他、広がる平原に180度見渡せる満天の星空も見どころだといえます。
夏場はたくさんの旅行客が訪れます。えびの市からも、私の両親を含め3人が訪問してくれました。モンゴルの素晴らしいところ、日本の素晴らしいところの両面が見えたのではないでしょうか。


左の写真は、えびのからの来客をモンゴルウォッカとボーズ(蒸餃子)で出迎えてくれた同僚。テーブルの上にはお土産の焼酎「明月」が見えます。右の写真、『The 衣装対決!!』(日本勢:浴衣VSモンゴル勢:デール)
楽しかった夏が過ぎ、厳しい冬を迎えますが、健康第一で残りの任期を精一杯頑張ります!!
それでは、またお便りします。
永田 名奈子
第60号 (平成23年9月1日掲載)
記念すべき市長コラム60号は、現在、生涯人生100年以上という大先輩方を紹介することになりました。
8月29日、今年度、市内で100歳以上を迎えられる方々を訪問し、祝辞とお祝いを渡しました。
今年度は、27人の方々が対象でしたが、27人中、女性24人・男性3人、女性最高齢106歳・男性最高齢103歳でした。その内、市内在住の23人の方々を直接訪問しました。訪問時の体調は、皆さんそれぞれでしたが、周囲の方々に支えられ、感謝され、堂々と生涯を生きておられました。明治・大正・昭和・平成を生きてこられ、私たちの現在の暮らしの礎を苦労して築いてこられたわけで、感謝の念に堪えませんでした。「人間も体を動かさないと機械のようにさびてしまう。毎日体を動かすとおなかもすき、食べ物もおいしい。人に頼ると動かなくなるので、自分で動くことが健康の秘訣です」としっかりした口調で話されたのが印象的でした。父母が亡くなり親孝行できなかった私にとっては、大先輩たちに感謝の気持ちを伝えることで少し自責の念も薄れ、逆に大いに元気をいただきました。
来年も元気な姿に会えるように願っています。いつまでもお元気で!



更新日:2022年03月03日