市長コラム バックナンバー(平成23年8月分)

更新日:2022年03月03日

ページID : 839

第59号 (平成23年8月30日掲載)

 8月26日、人吉市において「肥薩線を未来へつなぐ協議会」の設立総会が開催され、組織活動が正式に始まりました。
 この会は、人吉市の田中市長・湧水町の米満町長と私が発起人になって、沿線自治体の首長が会員、3県が顧問という形で、肥薩線の世界遺産登録とD51の復活運行を推進することで地域の振興を図ることを目的としています。
 今後、目的達成のためには、多くの時間と労力が予想されますが、この地域に新しい夢と目標が与えられたことは、多くの波及効果も期待できると思います。とにかく私たちが地域の魅力を掘り起こし、沿線地域と連携をとって情報発信することから始めたいと思います。

マイクを両手で持った市長が、参加者の前で立って話をしている写真
総会参加者が着席し、手元の資料に書き込んでいる写真
総会参加者と市長が並んでいる集合記念写真

 8月26日、私は「肥薩線を未来へつなぐ協議会」の設立総会終了後すぐに陸前高田市に向かいました。27日・28日に行われる復興イベントにえびののブースを出展することになったからです。
 陸前高田市の戸羽市長は、全国青年市長会の仲間でもあり(市長コラム52号参照)、両市の間には、災害相互応援協定を締結していることもあり、要請に応えるかたちで市とJAの職員合計6人でイベントの応援にまいりました。(突然の要請にも関わらず、職員を派遣していただいたJA篠原組合長に心から感謝いたします)
 27日に陸前高田市に入りました。写真や繰り返し流される映像で事前の予備知識は持っていましたが、実際に被災地に立つと足が振るえ涙が自然とこぼれてきました。がれきはある程度まとめられていましたが、圧倒的な力で迫ってくる現実の厳しさに復興への道のりの厳しさを改めて実感しました。
 市街地は、効率よく入った道路に市役所をはじめとする公共施設が整然と並んでいたことが想像されます。しかし、今はその無残な姿をさらけ出し、壊れたブラインドがカタカタと音を立てていました。庁舎入り口には献花が手向けられ、壁には「4月24日捜索終了」のシールが貼ってありました。市民憲章を刻んだ傷だらけの石碑が、力強く立っていたのが印象的でした。

市長が白い建物の方に向かって歩いている写真
バスの前方や後方が崩れ落ちたバスの写真
瓦礫が積もった建物内で、供えられた花束の前で黙とうをしている市長の後ろ姿の写真
石碑に手を添え、うつむいている市長の写真
瓦礫や災害廃棄物が、一面に山積みにされている写真
地面に落ちている泥だらけの人形や本や書類の写真

 信号機の無い道路を神奈川県警のパトカーが交通整理している横を高台へ向かうと高田小学校に着きました。紅白幕やイベントゲートがまぶしく光り、多くのスタッフが迎え入れてくれました。舞台では、戸羽市長をはじめ地元の関係者が復興の誓いを力強く述べられ、2日間のイベントがスタートしました。
 私たちも「宮崎えびのの地鶏はいかがですか~」と販売を開始しました。来場者は一様に笑顔で買い物を楽しんでいらっしゃいました。中には「昔宮崎で働いたことがあるよ」とか「明月が好きで箱で送ってもらってる」とか意外と縁がある方もいらっしゃって、会話も弾みながら2日間のイベントが終了しました。売上金は合計152,400円で、すべて陸前高田に寄附してまいりました。お寺に泊まりながら設営から撤収までがんばっていただいた「チームえびの」のスタッフ4人には心から感謝したいと思います。
 陸前高田を後にして感じたことは、戸羽市長も元気そうでしたし、何より市民の方々の元気、応援スタッフの元気はすごいものがありました。改めて人間の絆の強さを感じました。しかし、まだまだ完全復興には時間がかかります。今後とも長い目で応援していきたいと思いました。

大勢の人でにぎわうイベント会場の入り口付近の写真
市長と赤いシャツを着た男性2名が手を重ねている写真
緑の法被を着た市長が、鉄板で調理している様子の写真
緑の法被を着た市長が、鉄板で地鶏を焼いている写真

第58号 (平成23年8月26日掲載)

 8月8日、知事と市町村長が県政や地域の課題を話し合う「みやざき新生・円卓トーク」が高原町の皇子原公園で行われました。
 会議は、河野俊嗣知事と北・西諸県地域3市2町の首長が参加し、家畜防疫・定住自立圏構想・JR吉都線の存続・過疎対策・新燃岳噴火の降灰対策の5テーマについて、意見を交換しました。
 えびの市からは、吉都線の100周年に向けた実行委員会組織の提案を致しましたが、すべての首長が「積極的に取り組もう」と意気込みを話され、知事も「この合意形成が今日一番の成果ではないか」と話され、県としても協力していく姿勢を示していただきました。
 「えびの市が中心となって、事務局体制を作っていただきたい」とエールもいただきましたので、地域住民と協力し、沿線自治体と連携をとり活性化に向けてがんばっていきたいと思います。

みやざき新生・円卓トークで、市長や関係者が着席している写真

 8月10日、「飯野高等学校を守り育てる市民の会」の宮崎県要望会を開催しました。昨年12月以来の要望となりましたが、今回は17,293人の署名を添え、看板設置の取り組みや市独自の高校支援予算成立の報告を含めて、市民の会の皆さまと要望いたしました。
 教育長も知事も署名活動とその数の多さに一様に私たちの熱意を感じ取られ、地域に愛され地域が育てられようとしている「飯野高校」であることを再認識していただき、要望活動の手応えを感じました。この多くの方々の願いがかなえられますように今後とも活動を続けてまいりたいと思います。署名活動にご協力いただきました皆さま誠にありがとうございました。

市長と男性が、分厚い資料を一緒に持っている写真
知事や関係者が、書類が置かれた机に着席している横で市長が立っている写真
市長、知事、関係者が並んでいる記念写真

第57号 (平成23年8月4日掲載)

 7月20日に北熊本の陸上自衛隊第八師団と西部方面総監部、7月26日に民主党本部と防衛省、27日に宮崎県と鹿児島県選出の国会議員の皆さんに陳情要望活動を行ってきました。
 湧水町・えびの市・小林市・高原町の首長・議長・各種後援団体で構成する「第24普通科連隊えびの駐屯地存続期成同盟会」が要望団体となり、第24普通科連隊えびの駐屯地の増員増強のお願いを行ってまいりました。
 「自衛隊の一番の任務は、国防であることは承知していますが、この地域に自衛隊が駐屯しているということは、住民にとっても地域の活性化、災害対応の拠点、民生安定のためにも、大変重要であり、ぜひ、以前のように増員増強していただき、地域振興に寄与していただきたい。」という事を改めて地域をあげてお伝えすることができました。
 回答は、「政府が自衛隊員削減の方向で動いている中で、地元から増員の要望が出るのは大変ありがたい。」「東北大震災の救助活動を通して、自衛隊の重要性、駐屯地の必要性は再認識された。」「中国の脅威を考えると、北方から西方へシフトし、新たに離島に駐屯地を作ることになるだろうが、どこの部隊から移駐するか決まっていない。」「地元の歓迎ムードは、隊員にとっても、政府にとってもありがたい。」といった内容でした。
 要望活動を終えて、改めて要望活動の継続と地域の歓迎ムードの醸成、共存共栄のまちづくりの推進の重要性を感じました。今後とも皆さんと力を合わせ増員増強がかなうまでがんばっていきたいと思います。
 なお、陳情前にえびの市議会に「防衛議員連盟」が設置されたということで、このこともしっかり報告し、後押しになったと思っています。ありがとうございました。

迷彩服を着た男性が、市長に書類を渡している写真
スーツを着た関係者が着席している前に立ち、発言している市長の写真
机を囲み、着席する関係者と市長の写真
中央の市長と男性が書類を一緒に持ち、左右に関係者が並んでいる記念写真
市長や関係者が笑顔で着席している写真
市長と男性が書類を一緒に持ち、並んでいる記念写真
陳情要望活動の参加者が、真剣な顔で着席している写真

この記事に関するお問い合わせ先

えびの市 企画課 秘書係

郵便番号:889-4292 宮崎県えびの市大字栗下1292番地

電話番号:0984-35-1111
ファクス:0984-35-0401

お問い合わせはこちら