市長コラム バックナンバー(平成23年6月分)
第53号 (平成23年6月29日掲載)
6月14日、えびの市政治倫理審査会が開催されました。
これは、昨年12月に公正で開かれた民主的な市政の発展に寄与することを目的として制定した「えびの市長等政治倫理条例」に基づき設置したもので、昨年の私と配偶者(妻)の資産(土地・建物、預金、所得など)について報告し、その内容が正確であるか、不正な所得や供与が無かったか審査していただいたものです。
結果は、「疑義は無く適正に報告されている」との報告をいただき、市のホームページでも公表しております。
6月25日、青年会議所の宮崎県大会に当たる「宮崎ブロック会員大会」がえびの市で開催されました。県内外から多数の会員の皆様、河野知事、古川衆議院議員、外山参議院議員など多数の来賓出席のもと盛会に開催されました。
式典、記念講演、懇親会と大変有意義な大会となりました。私も来賓及びシニア会員として参加しましたが、ブロック会長の「これまでも日本は多くの震災を経験して、復興を成し遂げている、それだからこそ絆が深い国民性を保てているのではないか、これからも時代を担う役割の下復興に向けて一致団結します」との趣旨の話を元気にされたのが印象的でした。国際交流センターで開かれた夜の懇親会でも、メンバーによる百人太鼓が披露され、未来への若い可能性を堪能できました。



6月27日、「東日本大震災に伴う災害派遣職員報告会」を行いました。気仙沼市に災害派遣をしていた職員3人から報告を受けました。それぞれ7日間、避難所での事務作業や物資の仕分けなどの作業に従事する中、現実の厳しさと今後長期にわたる支援の必要性を感じたことなどが報告されました。
自ら被災し避難所から勤務している市役所職員。都市部は平常に戻っているもののまだ手付かずの被災地が多いこと。生活弱者の自立に時間がかかることなど、現実の状況を聞いて、報道は原発問題にシフトしていっていますが、これから地元にしっかり腰を据えた支援が必要なことが実感できました。えびの市も最善の支援を行ってまいります。





第52号 (平成23年6月28日掲載)
6月8日、東京で全国市長会が開催され、審議の結果、震災復興や原発についての決議が行われ、今後とも復興に向けた積極的な取り組みが確認されました。
また、終了後40代以下の市長で構成する青年市長会の総会が開催され、さらに具体的な支援策が協議されました。今回新たに陸前高田市の戸羽市長が入会されましたので、東日本大震災の実情を講演いただきました。
- 市長就任後わずか1カ月後の災害であったこと
- 地震が発生してから津波が来るまで、家族を心配しながらも市民の避難対応に対処したこと
- 目の前で多くの職員が流されていったこと、自分も何とか職員に助け出されたが、妻を失い、自分の行動を自問自答することもあること
- まだまだ復興どころではない、復旧にも大きな壁があること
- 仮設のスーパーを作ろうとしても、農業振興地で建設の許可が下りない等、縦割り行政の弊害があること
- 市外からの定住支援もありがたいが、陸前高田市民の自立、地元に残って復興に力を出して欲しいと願うこと
などなど、報道では伝わらない首長の悩みや現実を突き付けられた気がしました。
青年市長会でも職員を被災地に常駐させ、支援ニーズを自ら調査し、被災自治体の負担を伴わないように、連携をとりながら支援策を講じていくことで意思決定しました。本当に時間がかかりそうです。長い目で支援していきたいと思いました。



第51号 (平成23年6月7日掲載)
モンゴルから永田さんのレポートが入りましたのでご紹介します。
モンゴルレポート(Vol.7:6月6日)
こんにちは。久しぶりにお便りします。
本日は、えびの市より楽器が無事に届いたことをご報告致します。(ご報告がだいぶ遅くなりましたが…(汗))
市長に無理を言って、楽器を集めて欲しいのです…とお願いしたのが11月の始め。
本当に本当に快く引き受けて下さり、あっという間に準備して下さいました。
そして、鍵盤ハーモニカ69個・アルトリコーダー13本・ソプラノリコーダー15本・ハーモニカ1個・カスタネット1個、というたくさんの楽器が4月下旬に届きました。
みなさんのご協力のおかげで、私の任地である南ゴビ県の子供たちが初めて楽器を使った音楽の授業を受けることが出来ます。
楽器が届いてすぐに、輸送で楽器が壊れていないか1つ1つ確認をしたのですが、全て綺麗な状態で、なかには新しい歌口が入っている鍵盤ハーモニカや、カスタネット・ハーモニカなども入っており、みなさんの暖かい心遣いを感じて胸が熱くなりました。
たくさんの方々のご好意を決して無駄にしないように、子供たちには楽器の楽しさ・先生たちには楽器の指導法を伝えていきます!!
残念ながらこちらの都合で楽器の送付をしばらく待って頂いたので、届いてまもなく学期末の試験に入り、現在は既に3カ月の長い夏休みに入っているため、9月からの使用となります。
子供たちも先生方も心待ちにしていたので、喜ぶ姿が容易に想像でき、早く見せてあげたいなぁとはやる気持ちを抑えているところです。


左の写真は届いた楽器の一部です。現在、配属先である教育局内に保管していますが、職員が私の姿を見つけると楽器を取り出し、音を探りながら曲を披露してくれます。
右の写真は教育局のトップ二人。このお二方が教育局内では1番興味を持っている模様です。ピンキーとキラーズの「恋の季節」を弾いています。写真のお二方ぐらいの年齢の人たちはこの「恋の季節」はほとんどの人が知っています。まだモンゴルが社会主義の時代に映画が放映されたようです。もう少し若い世代の人達は、日本人だと名乗ると必ず松たかこの「夢のしずく」を口ずさんでくれます。これもドラマが放映されていたからのようです。最初の頃、この歌をよく知らなかったので「松たかこは知ってるけど、この歌は知らない」と言い続けていたのですが、あまりにもたくさんの人がこの歌を歌ってくれるので、モンゴル人からこの曲をコピーしてもらい、今は一緒に口ずさんでいます。他には、Kiroroの「未来へ」「長い間」や ザ・ブルーハーツの「リンダ リンダ」などを一部の人が知っています。
最近のテレビは日本より韓国ドラマが主流となっているので、ここ数年の日本の歌謡曲は知らないようです。
日本の素敵な歌もどんどん紹介していきたいと思います!!
それでは、またお便りいたします。
永田 名奈子
更新日:2022年03月03日