市長コラム バックナンバー(平成22年11月分)

更新日:2022年03月03日

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第35号 (平成22年11月10日掲載)

 久しぶりに、モンゴルの永田さんからレポートが入りました。とても寒そうです。

 あと、永田さんからのリクエストでモンゴルの子どもたちが楽器に触れ合う機会が少ないそうで、使わなくなったリコーダーやけん盤ハーモニカなどがあったら、モンゴルに郵送し、モンゴルの子どもたちに使ってもらおうと思っています。

 皆さんのお家に眠っていれば、市内の学校を通じて提供願えれば幸いです。市外の方でご協力いただける方がいらっしゃれば、えびの市役所秘書係までお願いいたします。

モンゴルレポート(Vol.4:9月2日)

 最低気温がマイナスになることも多くなってきた今日この頃ですが、モンゴルの冬はまだまだこれから…。夏の1番暑い時は40℃、冬の1番寒い時はマイナス40℃と気温差が80℃もあるこの国。今日はモンゴルの暖房設備について紹介しようと思います。

 モンゴルのアパートや会社では「集中暖房」と呼ばれる暖房が供給されます。発電所から地下にパイプを埋め込み、そのパイプに温水を流して各部屋を暖めるというものです。地域によって供給開始日が決まっています。この暖房が入れば、部屋の中は暖かくなるのですが、夏が終わってからこの暖房が来るまでの間と、冬が過ぎ夏が来るまでの間が部屋の中はたまらなく寒いのです。私の住んでいるダランザドガドは10月1日からこの暖房が来るよー、との噂だったのですが、埋め込んであるパイプが破損しているとのことで、ようやく昨日(10月31日)から来ました。

 この1カ月、部屋の中でもダウンジャケットを着こみ、靴下2枚履きに手袋をして過ごしておりました。ようやく来た集中暖房…。しかーし!!…あまり温もらない。部屋によって当たりはずれがあるとは聞いていたものの。どうやらこのアパートはハズレのようです。暖房が来れば、部屋の中は暑くてTシャツ短パンで過ごすという人もいるのに、私は相変わらずダウンジャケットと靴下は手放せません。がっくりです。

 私が子供の頃、まだエアコンの無かった時代に木造の家に入るとぶるっと震え、風呂から上がっても震えながら着替え、冷たい布団に顔までうずめ、朝はなかなか起き上がれない、あの頃を思い出します。

 でも、みんなのいる茶の間だけはストーブとこたつで暖かい。ここは、ストーブもこたつもなく すべてが寒く…、残念です あまりに寒い時は大家さんに相談しますのでご心配なく。

窓の下の黄色い壁に取り付けられた暖房器具の写真

我家の集中暖房器具(この中を温水が循環しています)

お肉を切っている女性の写真

ゲルのかまど(お母さんがお肉を切っている下にたくさんの牛糞があります)

 一方、大部分のモンゴル人が住むゲルでの暖房はというと、家の真ん中にかまどがあり、それに牛糞の乾燥させたものをくべて部屋を暖かくします。家畜を飼っていない家庭は木を買ってきて燃料にするそうです。このかまどを使って大きな鍋一つで食事の準備をします。お母さんは燃料の牛糞をつかんだ手で平気で料理します。

 夜は火が消えてしまい冷え込むので、夜中に起き出して燃料を足します。アパートに住む人はこの手間は省けますが、頻繁におこる停電の間は死ぬ思いをしなくてはなりません。一長一短ですね。

 それでは、またお便りします!!

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