市長コラム バックナンバー(平成22年8月分)
第28号 (平成22年8月30日掲載)
8月27日、ついに県の口蹄疫終息宣言が出されました。とても長い130日間でした。この日が訪れることが、想像できなかった日々もありました。宮崎県民のみならず、多くの方々があまりにも多くのものを失いました。私たちの想像を超える大きな災害でした。
しかし、この逆境の中でつかんだものも多かったような気がします。市民の結束力と多くの皆さんのご協力、県内外からの温かいメッセージや義援金。本当に感謝・感謝の毎日でした。防疫という課題は、一区切り付きましたが、「復興」への課題は大きな現実として横たわっています。
「顔晴れ(がんばれ)!えびの!想い(おもい)はひとつ!」今回培われた結束力で必ずえびの市は復興を遂げて見せます。それがこれまで応援していただいた方々へ報いることだと信じています。
8月28日、えびの市の口蹄疫合同慰霊祭、県の「新生!みやざきの畜産」総決起大会が行われました。27日の終息宣言を受けて開催したものです。
多くの関係者や来賓の方々に参加していただき、畜産振興会の主催という形で開催することが出来ました。会場を見渡すと、改めて多くの方々のお力やお知恵をいただいたことに感謝いたしました。
そして何より、県内で約29万頭、えびの市内でも672頭の尊い家畜の命が失われました。防疫・蔓延防止のためとは言え、「殺処分」と言う措置を採らねばならなかったことは、私にとっても多くの自責の念に駆られています。私たち人間の都合で処分された家畜の御霊に安らかに眠っていただくためにも、二度とこのようなことが起こらないように、万全の策を講じ、この戒めが風化しないように努めることが私たちに科せられた最大の課題であると、志を新たにしました。
第27号 (平成22年8月15日掲載)
8月8日、今日は人の絆の大切さを感じることが2件重なりました。
午前中の公務を済ませ、田代区の「陣の池祭り」にお邪魔しました。透きとおる陣の池の上を渡ってくる風が心地よく爽やかな雰囲気の中、地元の皆さんが前日より準備されたごちそうが出され、大変なおもてなしを受けました。また、地区内にはひまわりが咲きほこり、ある田んぼには、大きなひまわりの迷路が作ってありました。話に聞くと3年前から若い方々を中心にグループが立ち上がり、いろいろな地域おこしが、復活したそうです。(その後8月14日にこのグループが主催の納涼祭りにも参加してまいりました。)まさに人の絆の復活が、地域の復活につながっている良い例だと思います。
今、それぞれが出来ることをそれぞれがやれば、大きな成果につながります。えびののモデル地区になって、ここからえびのを盛り上げて欲しいものです。
さらに、午後からは、「第2回福祉の祭典」に参加しました。すべてボランティアで運営され、実行委員会も出演者された皆さんも一体となって人の絆の大切さを体感できました。いろいろな人にいろいろな形で支えられていることを実感し、支えることが出来る幸せ、支えられていることへの感謝にあふれた素晴らしい大会でした。実行委員会の皆さん本当にお疲れ様でした。出演者の皆さんありがとうございました。
第26号 (平成22年8月10日掲載)
8月4日、京都市立橘高校の太鼓部の皆さんが、口蹄疫復興支援の折鶴を持って来庁されました。
今回の高校総合文化祭宮崎大会に参加された皆さんは、えびの市内に宿泊されており、競技終了後、激励のためいらっしゃいました。宿泊の縁での心遣い大変嬉しく爽やかに感じました。その後結果は新聞で知りましたが、見事、準優勝!「文化庁長官賞」でした。おめでとうございます!
その他にも企業の方や団体の方の激励が絶えません。本当に多くの方々に支えられていることを実感します。
改めてお礼申し上げます。本当にありがとうございました。
第25号 (平成22年8月9日掲載)
私たちの重要な活動の中に、「陳情・要望活動」というのがあります。つまり、国や県、関係機関に地域の要望を伝えに行く訳ですが、以前のように大名行列のように大勢で、地域のお土産をぶら下げて…、ということは無くなりました。しかし、政策決定の過程に地域の生の声を届けることは、相変わらず大変重要なことだと感じています。
今回は、口蹄疫に関する県内の家畜の移動制限解除を待って、早速、「えびの駐屯地の増員増強と存続」の要望活動に熊本の西部方面隊・第8師団、東京の防衛省・民主党本部などに行ってまいりました。
近隣市町の首長や議長、自衛隊後援会などの関係機関で構成する「えびの駐屯地存続期成同盟会」の皆さんと、地域の安全安心の確保・地域経済の浮揚など、この地域の活性化にえびの駐屯地が必要不可欠であること、地域住民の大きな願いであることを訴えてまいりました。
更新日:2022年03月03日