えびの高原
霧島山の最高峰、韓国岳の裾野に広がる標高1200メートルのえびの高原。
日本初の国立公園に指定された歴史もあり、今でも変わらない四季の変化に富んだ雄大な自然が残されています。
かつてはいたるところで火山ガスが噴出しており、過酷な環境では生育できる植物も限られ、ススキが一帯を占めていました。
このススキが火山ガスの影響で「えび色」に変わったことが、「えびの高原」の地名の由来だといわれています。
駐車場について
えびの高原内を利用の際は自然公園財団が管理しているえびのエコミュージアムセンター駐車場(乗用車1日あたり500円)をご利用ください。
自然公園財団の駐車場料金は、「環境整備協力費」として、公園内の施設の維持管理や清掃活動などを行うためにえびの高原を利用される方々から、利用者負担という形でお金を頂いております。
頂いたお金は、トイレや園地の清掃活動費、霧島錦江湾国立公園をご案内するPR活動費、自然散策路の補修費用などに使われています。
料金等詳しいお問い合わせについては自然公園財団 えびの(高千穂河原)支部 0984-33-3002(0995-57-2505)までご連絡ください。
道路状況について
冬期にはアクセス道路がチェーン規制されることがあります。道路情報をお確かめのうえ、お出かけください。
えびの高原のみどころ
韓国岳
霧島火山群の最高峰(1700メートル)です。火口は、北西側が爆裂で欠如しています。
不動池
韓国岳の北西にある直径200メートルの火口湖です。県道から望むことができます。酸性度が高くコバルトブルー色をしています。
六観音御池
直径400メートルの火口湖です。酸性度が高くコバルトブルー色をしています。霧島の火山湖で最も美しいといわれています。
白紫池
直径250メートルの火口湖。水深1メートル程。かつては、天然のアイススケート場として利用されていました。
甑岳
えびの高原北部に位置する標高1300メートルの山。頂を水平に切り取った形が「甑(蒸し器)」に似ています。
つつじヶ丘
霧島錦江湾国立公園でも屈指のミヤマキリシマの群生地です。
硫黄山
1768年(江戸時代)にできたと考えられています。霧島山の中では最も新しい火山体です。硫黄山では1962年(昭和37年)まで硫黄が採掘されていました。
すすきヶ原
韓国岳の裾野に広がる平原。穂先をエビ色に染めたススキが、「えびの」の由来となりました。
キリシマアカマツ
赤褐色の樹皮と常緑の針葉が美しい。えびの市の木に指定されています。
えびの高原池めぐり
スギ、カエデ、モミ、ツガ、キリシマアカマツなどに囲まれ、様々な野鳥の鳴き声が楽しませてくれます。
野生鹿
鳴き声を夕方から朝方にかけて聞くことができます。とくに秋になると、雄鹿が雌鹿を呼ぶ「キーン、キーン」という鳴き声が高原の暗闇によく響きわたります。
足の湯
天然温泉が湧き出る足湯。足をぽかぽか温め疲労回復にも効果大。登山やトレッキングの後にどうぞ。
高原を彩る植物たち
ノカイドウ
国の天然記念物。4月下旬から5月上旬に開花。世界中でえびの高原の一部にのみ自生しています。
ミヤマキリシマ
春から初夏に開花。鮮やかなピンク色でえびの高原を染めていきます。
ノリウツギ
夏に開花。白い花弁のような装飾花と房状の両性花をつけるアジサイの仲間です。
ハルリンドウ
3月から5月に開花。つつじが丘に多く自生しています。
オオヤマレンゲ
梅雨の時期に開花。保護のため自生地は立ち入りが制限されています。エコミュージアムセンター横に栽培されています。
キリシマミズキ
3月から5月上旬に開花。香りが強く、満開時にはランとバラを合わせたような甘い香りが漂います。
えびの高原池めぐり
えびのエコミュージアムセンター近くの登山口から、時計回りに三つの火口湖(白紫池、六観音御池、不動池)をめぐる池めぐりコースは、白鳥山山頂近くで急な勾配はありますが、それぞれの火口湖の表情を楽しみながら、約2時間で一周できるトレッキングコースです。白鳥山の山頂部には直径600メートルの浅い火口があり、南には桜島が見える展望が開け、韓国岳の山容もまじかに見ることができます。
(注意)現在、霧島山(新燃岳・硫黄山)の火山活動の活発化に伴い、霧島山周辺の登山道の一部が通行禁止とされています。
硫黄山の火山ガス発生区域においては登山道の立入規制が継続され通行することができません。
- 【硫黄山登山口~硫黄山】:立入規制のため、登山不可。
- 【甑岳(こしきだけ)登山道入口付近~不動池南】:車両通行止め。(注意)徒歩通行は可能です。
- 【不動池南~県道30号えびの高原小田線との交点】:全面通行止め。(注意)徒歩通行もできません。
- 【不動池南~エコミュージアムセンター(遊歩道)】:通行止め。
- 【池巡り自然探勝路】:現在、不動池~エコミュージアムセンター間が通行止めのため、池巡り自然探勝路(エコミュージアムセンター~白紫池(白鳥山)~六観音御池~不動池~エコミュージアムセンター)を一周することができません。
硫黄山周辺の立入規制図 (PDFファイル: 301.4KB)
韓国岳、大浪池登山コース
えびの高原の硫黄山から霧島連山の最高峰・標高1,700メートルの韓国岳の山頂と大浪池を目指すコースです。登山道を約1時間30分ほど登ると山体の大きさに対して火口径の大きい韓国岳山頂にたどり着きます。ここから大浪池へは約50分、広葉樹の茂みを抜け進んでゆくとコバルトブルーの水をたたえた湖が見えてきます。
(注意)現在、霧島山(新燃岳・硫黄山)の火山活動の活発化に伴い、霧島山周辺の登山道の一部が通行禁止とされています。
硫黄山の火山ガス発生区域においては登山道の立入規制が継続され通行することができません。
【硫黄山登山口~硫黄山~韓国岳】:通行不可。(注意)韓国岳へは、エコミュージアムセンター駐車場南側の登山道(迂回路)より登山可能です。
硫黄山周辺の立入規制図 (PDFファイル: 301.4KB)
登山者の皆さんへ
霧島山は、現在も活動が続いている活火山です。立入禁止(規制)区域を設定していますので必ず守ってください。
更新日:2022年02月28日