えびの市は重層的支援体制整備事業に取り組みます

更新日:2025年05月08日

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「地域共生社会」を具体的に進めるための新たな取組として、社会福祉法に「重層的支援体制整備事業」が創設されました。

えびの市では令和5年度から令和6年度までの2か年にわたる「重層的支援体制整備事業への移行準備事業」を経て、令和7年度から事業を本格的に実施します。

これまでの支援に加え、複雑化・複合化した支援ニーズや地域課題に積極的に取り組み、本市における地域共生社会の実現を目指します。

重層的支援体制整備事業とは

重層的支援体制整備事業は、3つの支援を一体的に実施することにより、「個別的な支援」と「地域に対する支援」の両面から、人と人のつながりを基盤としたセーフティネットを強化していくものとなっています。

 

(1) 相談支援

複雑化・複合化した課題を抱えるケースなど、単独の支援機関や相談機関では対応が難しい課題に対して、内容や世代などを問わず包括的に受け止め、支援関係機関全体が一つのチームとなって支援を進めます。

(2) 参加支援

悩みを抱えた方やその家族に寄り添い、地域資源を生かしながら社会とのつながりを回復していくことができるような支援を行います。

(3) 地域づくりに向けた支援

地域社会からの孤立を防ぐとともに、地域における幅広い世代の交流や活躍ができる環境整備を進めます。

 

「相談支援」「参加支援」「地域づくりに向けた支援」の3つは、それぞれのつながりや支援を効果的・円滑に実施するために、新たな取組を含め、5つの事業によって構成されています。

 

1. 包括的相談支援事業

介護、障がい、子育て、生活困窮の各分野が柱となり、相談者の世代や相談内容に関わらず包括的に相談を受け止めるとともに、複雑化・複合化した課題については多機関協働事業へつなぎます。

2. 多機関協働事業

複雑化・複合化した課題を抱えており、単独の支援機関や相談機関では対応が難しいケースに対して、課題の整理、関係機関の役割分担、支援の方向性の検討などを行います。また、課題に対する支援プランを作成するなど、ケースに応じて関係機関が連携できるよう調整を行います。

3. アウトリーチ等を通じた継続的支援事業

課題を抱えているにもかかわらず必要な支援が届いていない方や、自ら相談に出向くことが難しい方に対して、こちらから出向くことにより支援につなげます。

支援関係機関とのネットワークや地域との関わりなどを通じて、支援を必要とする方や課題を把握するとともに、本人や家族と継続的に関わりながら必要な支援を行います。

(注釈)アウトリーチ…「外へ(アウト)」「手を伸ばす(リーチ)」の意味。重層的支援体制整備事業において、「こちらから支援を届ける」という意味を持っています。

4. 参加支援事業

就労体験など、既存の社会参加に向けた取組では対応が難しい場合に、本人やその家族が抱える課題や支援ニーズを把握し、本人に合った支援メニューをつくることで、本人と社会とのつながりづくりに向けた支援を行います。

5. 地域づくり事業

地域資源を幅広く把握し、世代や属性を越えて住民同士が交流できる場や居場所を整備することで、住民同士が悩みを打ち明け、気軽に関わるなど、安心して暮らせるような環境整備を図ります。

また、地域内で課題を話し合ったり、地域のちょっとした困りごとを地域で解決できるような仕組みづくりを進めます。

 

えびの市重層事業概要図(PDFファイル:337KB)

相談窓口

重層的支援体制整備事業の本格実施に伴う相談窓口は、これまでと変わりません。

相談者の様々な課題に対して、各相談窓口が包括的に受け止め、複雑化・複合化した課題に対しては、関係機関と連携して支援を行います。

支援の対象

重層的支援体制整備事業は、「すべての地域住民」を対象としています。

複雑化・複合化した課題を抱える方をはじめ、地域活動や社会参加の取組についても、この事業を通じて積極的に関わっていきます。

えびの市重層的支援体制整備事業実施計画

重層的支援体制整備事業の実施に当たり、事業を適切かつ効果的に実施するため、実施体制や支援の提供体制などを定めた実施計画を策定することが社会福祉法に定められています。

事業の本格実施に伴い、えびの市における重層的支援体制整備事業に関する必要な事項を定めた「えびの市重層的支援体制整備事業実施計画」を策定しましたので、公表します。

なお、令和7年度は地域福祉の上位計画である「第4期えびの市地域福祉計画・えびの市地域福祉活動計画」の計画期間が最終年度となります。

このため、重層的支援体制整備事業実施計画の計画期間を1年とし、次期地域福祉計画・地域福祉活動計画の策定と併せて必要な見直しを行います。

 

えびの市重層的支援体制整備事業実施計画(PDFファイル:1.3MB)

関係機関との連携

重層的支援体制整備事業はこれまでの支援機関等の機能や専門性を活かし、相互にチームとして連携を強めながら、市町村全体の支援体制をつくることが目的となっています。

これまで地域福祉活動の中心を担ってきたえびの市社会福祉協議会との連携がこれまで以上に重要となるため、移行準備期間においても、事業実施に向けた庁内外の相談支援体制をつくるために連携して取り組んできました。

これからも、えびの市社会福祉協議会をはじめとする各関係機関とともに事業の推進を図り、支援ニーズの把握や地域課題の話し合いの場などに積極的に参加し、効果的な事業の推進を図ります。

 

重層的支援体制整備事業チラシ(PDFファイル:163.9KB)

多機関協働事業チラシ(PDFファイル:493.2KB)

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えびの市 福祉課 地域福祉係

郵便番号:889-4292 宮崎県えびの市大字栗下1292番地

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